サンプル記事(弊社によるアパレル商品のサプライチェーンにおけるEPC/RFID 活用例のご紹介)

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今回は、弊社が管理していますアパレル商品のサプライチェーンにおけるEPC/RFID 活用例のご紹介をさせていただきます。

EPC/RFIDとは

まずは、EPC/RFIDについて解説させていただきます。

EPCとは【Electronic Product Code】の略で、国際的に標準化されたRFIDタグに書き込むGS1識別コードの略称です。

識別コードというのはRFIDタグの中身のデータが「何を表しているか」を示すもので、JANコードに代表される標準化団体であるGS1に準拠したRFIDタグに書き込むデータの国際的なルールであり、RFIDタグの共通言語と言えます。

この電子タグを活用してサプライチェーンを効率化する取り組みを行っております。

 

EPCの体系について

GS1標準の識別コードのうち、現在は9種類のコードが規定されています。

・モノ・製品:SGTIN
・場所:SGLN
・輸送・梱包:SSCC
・資産:GRAI・GIAI
・サービス:GSRN
・ドキュメント:GDTI
・クーポン:SGCN
・部品・構成品:CPID

 

一般的なRFID活用例

それでは、RFIDがアパレルのサプライチェーンの中でどのように活用できるのかご紹介していきます。

例として今回はTシャツの製造から販売なるの流れを通して活用例とさせていただきます。

まず洋服の材料となる生地がメーカーに届きますが、この生地のロール一つ一つには商品を識別するEPC SGTIN(商品用個別認識コード)がエンコードされたタグが付いています。

入荷検品を行う時は電子タグの複数一括読取という特性を利用して効率よく作業を行う事ができます。

またロール一つ一つを個別に識別できるため、この生地の原材料の生産場所も特定する事も可能です。

さらにTシャツが、どのロールの生地を使って作られたのかをGS1標準の識別行動をキーにして記録しておくことで、原材料までのトレーサビリティが実現できます。

商品であるTシャツが完成した段階でこのTシャツを識別するSGTIN(商品用個別認識コード)をエンコードした電子タグが取付られます。

商品を箱に詰めて出荷する時には電子タグを使うことで商品を一つ一つ取り出すことなく、箱の外から一気にEPCを読み取り出荷検品を行う事ができます。

これによって検品作業のスピードアップや、数え間違いなどの人的ミスの防止、取引先とのスムーズな出荷情報のやり取りが実現できるという事になります。

 

弊社の具体的活用例

弊社のような物流の現場においてもEPC/RFIDが活用されています。

物流現場ではカゴ台車やパレットなどの物流資材がたくさん動いていますが、こういった資産を管理する目的でも電子タグが使われています。

繰り返し使われる物流資材などの資産はGRAIで識別を行っております。

上記でもご紹介したように、GS標準のEPCは識別するものによってコード体系が分かれています。

そのためカゴ台車にたくさんの商品が乗った状態で一気にタグを読み取っても商品のタグとカゴ台車のタグをシステムで読み分ける事ができます。

輸送単位の識別にはSSCCが使われています。

輸送単位ごとに経路を記録しておけば、後からSSCCをキーとしてピンポイントで流通経路の参照を行う事ができます。

また、卸しへ商品を出荷する段階で出荷する商品のSSCCを読み取ってASN(事前出荷情報)を作成しEDI( Electronic Data Interchange)などで納品先に送っておく事も可能です。

商品がメーカーから卸しに納入される時にも電子タグを使うことで届いた荷姿のまま輸送単位のSSCC、パレットのGRAI、中の商品のSGTINなどを一気に読み取る事ができます。

これをASNと突き合わせることで効率よく入荷、検品を行う事ができるという事になります。

また在庫管理を行う時にも電子タグを使って複数のEPCを一気に読み取ることで作業効率が上がり省人化が図れます。

 

小売り店舗での活用例

商品が卸しから出荷されて小売り店舗に到着すると、荷受け場で入荷検品が行われますが、この時も箱を開けずに中の商品に取り付けられた電子タグのSGTINを読み取れるため、効率よく検品作業を行う事ができます。

小売り店舗では入出荷検品のほかに棚卸にも使われております。

電子タグを使うことでたくさんの商品の数を早く数える事ができますので、作業時間が短縮できるため毎朝開店前に在庫確認や品出しチェックをする事も可能になり在庫精度の向上に繋がります。

 

まとめ

最近では、身近な所でもEPC/RFIDを見かける事は多くなってきております。

小売店舗での防犯システムやレジでの精算時にも活用されています。

これにより作業効率がアップするほか、作業に余裕が生まれることでお客様とコミュニケーションを取る事が出来、次回の来店を流すプロモーション活動を行う事も可能になります。

上記のようにEPC/RFIDは生産者から物流、小売り店舗など、サプライチェーン全体の効率化の為に活用されております。

今後は多くの商品に活用が進むと思われます。

弊社からお客様へ効率化を図るご提案もさせていただきますので、お気軽にご相談をお待ちしております。

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